矢形 寛
贈る言葉
はじめに皆さんに感謝したいと思います。
乳がんという病気を経験し、それに立ち向かって生き抜いてきた姿は美しいと感じます。私は乳腺専門医として修行を積み、その中で皆さんに接してきました。どれだけの役に立てたかはわかりません。
でもそういう皆さんと出会えた私は幸せです。
自分自身を今どう思っていますか。
やりきれないこともあったでしょう。悲しいこともあったでしょう。楽しいこともあったのでは?うれしかったことは?不確実な未来に向かって生きていくことはとても不安であります。でもそれが生きるということであり、その中に生きていく意味があるのだと私は考えています。
人様に迷惑をかけてもいいのです。
反対に迷惑を受けたら、自分が迷惑をかけることを思って接していきましょう。
頑張ってもいい、頑張らなくてもいい。つまずいたらぐっとこらえて踏ん張ってもいい、踏ん張らずに転んでもいい。転んだらすぐに起きず周りを見渡してみましょう。いつもと違った風景がみえてくるかもしれません。
周りの人たちがこちらをみて笑っている?いいではないですか。彼らに幸せを与えたのです。それでも自分の心の中には誇りを持っていてください。
一人ではありません。私も微力ながら応援したいのです。
どんな時も人と人との関係を大切にし、感謝しながら皆で歩んでいきましょう。