「 ホルモン療法でも不妊になるのでしょうか? 」

ホルモン療法でも不妊になるのでしょうか?

2019.12.22

ホルモン剤は抗がん剤のように卵巣機能を直接障害する作用はありません。
しかし、一般的にホルモン剤は乳がんの手術後、5~10年内服することが標準治療となっています。

そのため、標準治療終了後には加齢により妊娠しにくくなる可能性があります。

例えば、34歳で乳がんと診断され、ホルモン療法を5年内服したところ39歳になっていると、年齢を重ねた分、妊娠しにくくなっています。

そのため、ホルモン療法終了時の年齢によっては、ホルモン療法開始前に生殖補助医療を用いた生殖機能温存(胚(受精卵)凍結や卵子凍結等)を行うという選択肢もあります。

ご自身の治療が今後どうなっていくかを、主治医とよく相談し、十分理解した上で、生殖機能温存を行うかどうかを考えることが大切です。