抗がん剤治療をすると妊娠しにくくなるのですか?
2019.12.22
乳癌の術前または術後の抗がん剤治療で使われる抗がん剤は、一定の割合で卵巣機能を低下させることが分かっています。
卵巣機能への影響の程度は、治療を受ける年齢、薬剤の種類、薬剤の投与量、個人のベースの卵巣機能によって異なります。
抗がん剤治療による卵巣機能への影響は個人差があるものの、抗がん剤治療を受けることにより、妊娠しにくくなる可能性は高まります。
したがって、将来、子どもを持つこと考えている方は、抗がん剤を受ける前に、その治療によって自分はどれくらい不妊になるリスクが高まるかを知り、生殖補助医療を用いた生殖機能温存(胚(受精卵)凍結や卵子凍結等)について、主治医や生殖医療の医療者と相談をしましょう。